
プロフィール
名前:戦国アイコ
戦国武将とカフェが大好きな会社員
- 特徴:残業は嫌い。仕事の後カフェでまったりするのが大好き。
- 趣味:猫と遊ぶこと。推理小説を読むこと。
- モットー:ほどよく頑張る。
- 好きな食べ物:スウィーツ(特にクリームあんみつ)
- 嫌いな食べ物:梅干し、納豆。
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名前:戦国アイコ
戦国武将とカフェが大好きな会社員
皆さんこんにちは!アイコの部屋の時間です♪
今回も前回に引き続き、藤原不比等さんがゲストです♪ こんにちは不比等さん!
【藤原不比等】
こんにちは、アイコさん!!
今日は、いよいよ私の活躍について、たっぷりとお話させてくださいね!
ここまでの序盤の話は、私の大劇的復活の話の「フリ」でしたからね。うずうずしてましたよ~
早速ですが、壬申の乱の後、
負けた大友皇子側についた藤原氏は一転、没落の危機となりましたね。
その後、藤原氏は滅亡ですか!?
いやいや我が藤原氏は、永遠に不滅です!!
壬申の乱に勝利した大海人皇子は、673年に天武天皇として即位しました。
実はこの天武天皇の政権下では、(壬申の乱で処刑された)中臣金の甥の中臣大嶋(なかとみの おおしま)が、重臣として仕えることが出来たんです。だから中臣氏としては、何とか首の皮一枚、命脈を保つことが出来てはいました。
そして、成長した私は、ここからさらに藤原の勢力を復活させていったのですよ!
その大きな一歩として、まず、
蘇我氏一族から嫁を貰いました。
はぁ!?蘇我って、あの蘇我さんですか?
ちょっとよく分からないわ・・・
だって、お父さんの鎌足さんと中大兄皇子は、蘇我入鹿を暗殺していますよね? そこの一族から嫁をもらうって、どーゆーことですか?
乙巳の変では、蘇我の宗家(本家)を滅ぼしただけで、蘇我氏全体としては、
この時代でも有力な氏族だったんですよ。
それに比べ当時、まだまだ藤原は、ぽっと出の氏族の立場でした。氏族としての権威は無かったため、蘇我氏と血縁を結ぶ事で、
藤原氏はパワーアップできたんです!
不比等さん、なんでもありですねww
蘇我氏とは、バチバチの関係だと思っていましたから意外でした。なるほど、有力な蘇我氏を利用したって訳ですね。
利用したなんて人聞きが悪いですよ、アイコさん💦
私のイメージが悪くなるから、やめてくださいよww
それでなくても、藤原道長に人気を取られてるのに(´;ω;`)
でも、藤原氏が復活出来た理由は、この血縁だけじゃないんです。
私が次第に、政治家として頭角を現したことが大きいんですよ!!いやぁ~私って、自分で言うのも何ですが、
超優秀なもので❤
なんか嫌味に聞こえる・・・。
でも確かにこの時代、武士の時代とは違って、武勇じゃなく知恵がある人が強い時代なのよね。
そうなんですよ。
優秀だったからこそ、私は出世の階段を上り詰めました!!
優秀、優秀って連呼してますが、
不比等さんは、具体的に、政治家としてどんな優秀な事をやったんですか?
よくぞ聞いてくれました!!
私は、あの有名な「日本書記」の編集に携わったり、
大宝律令を編纂したんです!
大宝律令ですか!?歴史の時間で習った事あるけど、何だったけな~?
大宝律令とは、中国の先進的な法に学びつつ日本に適した形に改編した、刑法の「律」と、行政法の「令」が揃った、
日本初の本格的な法律です。
不比等さんが、国のルールを決めちゃったの!?すごい!!
はい。私は、この編纂事業の実質的なトップを任されたんですよ!
そんな訳で私は・・・
このチャンスを生かして、国のルールを藤原一族に有利になるように作っちゃいました♪
はぁ?ちょっと何言ってるかわかんない。
そんな事していいんですか?
まあ、作った人の特権ってやつですかね♪
現在の政治家も自分達に甘く法律を作ってますよね。いつの時代も一緒ですよ。
大宝律令の中に「蔭位の制(おんいのせい)」と言う法律があるんですが
それは「父親の官位によって、子供の官位が決まるルール」にしました。
父親の官位が高ければ、子供も高い官位につくことが出来、優遇されるんです。
逆に言うと、
父親の官位が低ければ、どんなに優秀でも、
官位も低くなります
というルールなんです♪
えっ!?不比等さんは、自分が優秀だったから、
その能力を生かして、どんどん出世して偉くなったんですよね?
それなのに、なぜ「優秀な人が、実力で評価されない制度」なんて作ったんですか?
自分がやってきた事と、真逆の法律をつくるなんておかしくないですか?
いやいやアイコさん。自分が優秀だからこそ分かるんですよ。
今後、
私みたいに優秀な若者が出てきたら、
どうするんですか!?
私の子供、その孫たち子孫は、到底敵わないじゃないですか!!きっと、引きずり降ろされますよ。
だから自分の子孫の為に、子孫が凡人に生まれてきても、ちゃんと官位をもらい要職に付けるようにしたんですよ。
まぁ、自分自身が、優秀な人間の怖さを一番知っていますからね。
自分は実力で今の地位を得た。だからこそ今後、実力ある若者は潰す・・・
スゴイやり方ですね。
子孫が、激しい権力闘争に勝ち続けるためには、システムから整えないとね。
この制度のお陰で、上級官人の2世、3世は優遇され、一族内で高位高官を再生産させていけるんですよ♪ まさに、父親の官位のお陰の制度だから・・・
「蔭位の制(おんいのせい)」と呼ぶのです。
蔭位の制より、不比等の制、って感じですね!
アイコさん、私が藤原繁栄のためにした、もう一つ重要なことがあるんですよ。
藤原氏が、なぜ他の貴族を圧倒して、一強体制を築けたのか!?
その主な理由は、「天皇と一体化して、日本の政治の中枢を担ってきたから」なんです。
つまり、
天皇との外戚関係を構築し、
それに伴う摂政・関白を独占できたから、
なのです。
天皇の外祖父になれれば、地位が安泰しますからね。大河ドラマでも、藤原氏が、娘を天皇に嫁がせて皇子を産ませることに必死になってますよね!
この、
天皇の外祖父になった藤原氏は、
わたくし藤原不比等が最初なんです♪
私は、娘を文武天皇に入内(じゅだい)させ、皇子を産み、さらにこの皇子に別の娘を嫁がせて・・・と、二段構えで皇室と婚姻関係を結んだのです。
まあ、この皇子が即位して聖武天皇になった時、私は亡くなっていたので、天皇の外祖父として権力をふるうことは出来なかったけれど、
その後、「藤原氏と天皇が一体化していく流れを築けた」と自負していますよ!!
不比等さん、藤原氏の始まりから不比等さんのご活躍まで、
6回に渡り、お越しいただき有難うございました!!
日本最強の一族、藤原氏の始まりが学べて楽しかったです♪
不比等さんって、藤原氏隆盛のまさに『祖』なんですね!
人気番組「アイコの部屋」出演出来て、私も楽しかったですよ!
ただ、父や乙巳の変、大化の改新、壬申の乱などの話が長くなり、私メインの話は、今回のみだったので、少し消化不良ですがww
まあ、これからも現代まで続く藤原一族を宜しくお願いします!!
大河ドラマを見て、「藤原の繁栄は、藤原不比等が築いたんだよな」って少しでも思い出していただけたら嬉しいです!
おーい!!道長、大河ドラマの主人公になれたのも私の活躍あってこそ!!少しは感謝せい!!
ではアイコさん、お元気で!さようなら♪
では皆さん、またね~(^^)/