プロフィール
名前:戦国アイコ
戦国武将とカフェが大好きな会社員
- 特徴:残業は嫌い。仕事の後カフェでまったりするのが大好き。
- 趣味:猫と遊ぶこと。推理小説を読むこと。
- モットー:ほどよく頑張る。
- 好きな食べ物:スウィーツ(特にクリームあんみつ)
- 嫌いな食べ物:梅干し、納豆。
プロフィール
名前:戦国アイコ
戦国武将とカフェが大好きな会社員
皆さんこんにちは!(^^)/
今回は、久しぶりに『アイコの部屋』の時間です♪
大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、頼朝の死去、そして息子の頼家が新しい鎌倉殿に!
それを取り巻く御家人それぞれの思惑が交錯し、ますます目が離せない展開となりました!
そんな中、本日のお客様は、この『鎌倉殿の13人』では、
残念ながら登場機会なし!
完全無視!
されてしまった!けれど、源平合戦での影の立役者!
この方がいなければ、源氏は勝利できなかった!かもしれない。
歴史ファンの間では大人気の、那須与一(なすの よいち)さんをゲストにお迎えしました!
那須与一(渡辺美術館蔵)
那須さん、初めまして。
ようこそアイコの部屋へ!
はじめまして、アイコさん!お招き有難うございます。
アイコ:お会い出来て嬉しいです。
栃木県の大スターと言えば、U字工事か、那須与一さんですからね。
実は私、この前、栃木県大田原市の「那須与一伝承館」に行ってきたんですよ♪
那須さんの銅像、迫力あってカッコ良かったです✨
そうでしたか!有難うございます!
アイコ:早速ですが、那須さんと言えば『平家物語』での源平合戦で、
現在の香川県屋島の「屋島の戦い」(やしまのたたかい)の時、究極に難しい「扇の的」に、
見事一発で矢を命中させた『奇跡の弓の名手』として、有名ですね。
【屋島】
『鎌倉殿の13人』では、
一ノ谷の戦い→屋島の戦い→壇ノ浦の戦い
って描かれるかと思ったら、屋島の戦いの『や』の字もありませんでしたねぇ。
全国の那須与一ファンは、がっかりですよ!
与一さん:いやぁ~私もがっかりでしたよ。
大河ドラマ『義経』では、イケメンの今井翼さんが私の役を演じてくださったんですよ!
だから、今回は誰になるのかワクワク楽しみにしてたんですけど。
私、三谷さんに嫌われちゃいましたかねww
アイコ:今回は北条義時が主人公だから、尺が足りなかったんでしょうか。
だから今日は、那須与一ファンのために、扇の的に矢を放った時の状況やお気持ち、たっぷりお聞かせくださいね!!
与一さんは、栃木県の豪族・那須氏の家のお生まれですよね?
はい、私は11番目の息子です。
与一という名前は、10余り1、つまり11男(じゅういちなん)
って意味なんですよ。
アイコ:へぇ~与一って名前の由来は、“ 余り ” だなんて初めて知りました。
「屋島の戦い」では、義経さんの下で戦った訳ですが、そもそも義経さんとはどう出会ったんですか?
【源 義経】
与一さん:自分で言うのもなんですが、私、幼い頃から弓の腕が達者だったんですよ。
そして1180年、11歳の時に那須岳で弓の稽古をしていた時、那須温泉神社に必勝祈願に来た義経様と出会い、弓の腕を買われスカウトされたんです!
そして父が、10番目の兄・為隆と私を源氏方に従軍させる約束を交わしたのです。
ただ、上9人の兄達は平氏に味方したので、兄弟で、源氏と平氏に分かれ戦うことになりましたけど。
義経さんにスカウトされるなんて、凄いですね!
屋島の戦いでは、
どんな流れで那須さんが、扇に矢を射抜く担当になったんですか?
あの日は、平氏軍は沖から、源氏軍は陸から激しい弓矢での攻防戦でした。
お互い、一歩も譲らないまま日が暮れてきて・・・
もう今日は休戦して、引き上げるか~ってモードになったんです。
【夕暮れ時の屋島】
その時!!
沖から、豪華に飾られた一艘の小舟が近づいてきたんです。
そして、小舟に乗った美しく着飾った女性が、日の丸を描いた扇を竿の先端につけ、立っているではありませんか!
アイコ:扇って・・・こんな感じの扇ですか? ↑ ↑ ↑
与一さん:はい、そんな感じです。
そして、その女性は、岸にいた私たち源氏軍に向けて手招きし、
「この扇の的を射落としてみせよ」
って挑発してきたんですよ。
何なんですかね~平氏の人達って。
戦の最中なのに、こんな貴族の遊びみたいなこと仕掛けてきて。
この扇を射抜けるもんならやってみろ~って、小学生の挑発みたいで草。
まぁ義経様、こんな挑発、当然シカトだろうな~って思ったら、何と、
義経様、激おこ!!💢
そして、
そんな扇、射抜いてみせる!!
って・・・スイッチ入っちゃったんですよ💦
あらら・・・。
まさかのやる気スイッチ入っちゃったんですね。
売られたケンカは買ってやる!って熱くなったのかなぁ。
義経さん、真っすぐなとこありますからね。
そこで、弓矢が上手な与一さんに、白羽の矢が立ったって訳ですね!
でも聞いてください、アイコさん!
こんな大役、最初は、私がやるはずじゃなかったんです!
最初、義経様は、畠山重忠さんを指名したんですよ。
でも畠山さんは、なんか理由をつけて辞退し、代りに私の兄・那須為隆を推薦したのです。
でも、兄・為隆も「まだ戦での傷が癒えないので」と辞退し、弟である私を推薦しました。
みんな、やりたくないからって、私に押し付けて!
年上のくせに、ズルいと思いませんか?
波にゆらゆら揺れる船の上で、小さな扇に矢を当てるなんて普通、無理ですよね。
しかも船までは、陸から70mほどの距離もあったんですよ。
当時、私は16歳でした。
源氏軍代表として、扇の的を射るなんて、こんな大役、絶対無理!!
だから、義経様には、
もし扇の的を外したら、
義経様の顔に、泥を塗ることになるので、
辞退させてください。
と、やんわりお断りしたんです。
ところが、義経様からは、
オレ様の命令を断るのか!
お前がやれ!
って言われて。
義経さん、怖い!
顔、デカ!
パワハラ感、ジャイアン感、半端ない!
結局、命令は絶対ですからね。私は諦めて、的を射る役目を受けることを決意したんです。
覚悟を決めた与一さん、お若いのに本当ご立派です!
覚悟を決めたって言うか、無理やりですけど・・・。
アイコ:でも、相当難しいお仕事だったんじゃないですか?
与一さん:はい、かなり難しい状況でした。
季節は2月、時々北風が激しく吹いて波も高く、その小舟は揺れに揺れ、扇もひらめいてました。
沖からは平氏、陸では源氏、その場にいた全員が、私の行動に注目していたんです!
しかも、義経様からの『絶対に失敗するんじゃねえぞ』的な、視線が痛い。
緊張感、MAX!
足が、ガクガクブルブルでしたよ。
うわぁ~、キツイ状況でしたね。
その時のお気持ちが、この『平家物語』の文章になるんですね!
■『平家物語』現代語訳
与一は目を閉じて、
「南無八幡大菩薩、我が故郷の神々の、日光の権現、宇都宮大明神、那須の湯泉大明神、願わくは、あの扇の真ん中を射させたまえ。
これを射損じれば、弓を折り、腹をかき切って、再び人にまみえる心はありませぬ。
いま一度本国へ帰そうとおぼしめされるならば、この矢を外させたもうな。」
と念じながら、目をかっと見開いて見ると、うれしや風も少し収まり、的の扇も静まって射やすくなっていた。
この部分、中学の古典の授業で、何度も読みましたよ~。
それにしても与一さん、神頼みとは言っても、
『南無八幡大菩薩、我が故郷の神々の、日光の権現、宇都宮大明神、那須の湯泉大明神、扇の的を当てさせてくれ~~』って、どんだけ沢山の神様にお願いするんですか?ww
そりゃそうですよ、アイコさん。
どの神社にどんな効果があるかなんて、考える余裕はありません!
とにかく知ってる神様全部にお願いしましたよ!
だって、これ外したら、私は自害なんです!!
確かに。もう極限状態だったんですね。
■『平家物語』現代語訳
与一は、かぶら弓を取ってつがえ、十分に引き絞ってひょうと放った。
小兵とはいいながら、矢は十二束三伏で、弓は強い、かぶら矢は、浦一帯に鳴り響くほど長いうなりを立てて、あやまたず扇の要から一寸ほど離れた所をひいてふっと射切った。
かぶら矢は飛んで海へ落ち、扇は空へを舞い上がった。
そして結果は!!
神頼みの甲斐もあって、無事に扇の的を射抜いたんですね!!
おめでとうございます!
有難うございます!!
いや~ホントにあの時は、ホッとしました!!
これで死ななくて済む!命拾いした!ってねww
本当に本当に嬉しかったですよ!
義経様や源氏の皆んなが喜んでくれて。敵の平氏からも拍手喝采で、その場は敵味方関係なく大盛り上がりでした。
アイコ:義経さんからの大変なプレッシャーの中、困難な仕事をやり遂げましたね。
与一さん:でも・・・この後、事件が起きるんですよ。
えっ?事件?
何が起きたんですか?
おっと残念~!
アイコの部屋、ここでお時間来てしまいました。
事件って何でしょう?
与一さん、また来週もお願いしますね!
では皆さん、また来週もお楽しみに☆(^_-)-☆