戦国カフェ 〜OLが戦国武将をゆる〜く語るブログ〜

プロフィール

名前:戦国アイコ 
戦国武将とカフェが大好きな会社員

  • 特徴:残業は嫌い。仕事の後カフェでまったりするのが大好き。
  • 趣味:猫と遊ぶこと。推理小説を読むこと。
  • モットー:ほどよく頑張る。
  • 好きな食べ物:スウィーツ(特にクリームあんみつ)
  • 嫌いな食べ物:梅干し、納豆。

栃木県民の誇りです💖みんな大好き💖那須与一!源義経のパワハラに耐え 放った一本の矢!!当たれば天国 外せば地獄?与一と源氏の運命を決めた、その瞬間に迫る!(前編)

2022/07/10

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皆さんこんにちは!(^^)/ 
今回は、久しぶりに『アイコの部屋』の時間です♪

大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、頼朝の死去、そして息子の頼家が新しい鎌倉殿に!
それを取り巻く御家人それぞれの思惑が交錯し、ますます目が離せない展開となりました!

そんな中、本日のお客様は、この『鎌倉殿の13人』では、

残念ながら登場機会なし!
完全無視!

されてしまった!けれど、源平合戦での影の立役者!

この方がいなければ、源氏は勝利できなかった!かもしれない。
歴史ファンの間では大人気の、那須与一(なすの よいち)さんをゲストにお迎えしました!

弓矢の名手☆那須与一 ついに登場!

那須与一(渡辺美術館蔵)

那須さん、初めまして。
ようこそアイコの部屋へ!

はじめまして、アイコさん!お招き有難うございます。

アイコ:お会い出来て嬉しいです。
栃木県の大スターと言えば、U字工事か、那須与一さんですからね。

実は私、この前、栃木県大田原市の「那須与一伝承館」に行ってきたんですよ♪

那須さんの銅像、迫力あってカッコ良かったです✨

そうでしたか!有難うございます!

アイコ:早速ですが、那須さんと言えば『平家物語』での源平合戦で、

現在の香川県屋島の「屋島の戦い」(やしまのたたかい)の時、究極に難しい「扇の的」に、
見事一発で矢を命中させた『奇跡の弓の名手』として、有名ですね。

【屋島】


『鎌倉殿の13人』では、

一ノ谷の戦い→屋島の戦い→壇ノ浦の戦い

って描かれるかと思ったら、屋島の戦いの『や』の字もありませんでしたねぇ。
全国の那須与一ファンは、がっかりですよ!

与一さん:いやぁ~私もがっかりでしたよ。
大河ドラマ『義経』では、イケメンの今井翼さんが私の役を演じてくださったんですよ!
だから、今回は誰になるのかワクワク楽しみにしてたんですけど。

私、三谷さんに嫌われちゃいましたかねww

アイコ:今回は北条義時が主人公だから、尺が足りなかったんでしょうか。
だから今日は、那須与一ファンのために、扇の的に矢を放った時の状況やお気持ち、たっぷりお聞かせくださいね!!

那須与一 源義経との出会い

与一さんは、栃木県の豪族・那須氏の家のお生まれですよね?

はい、私は11番目の息子です。
与一という名前は、10余り1、つまり11男(じゅういちなん)
って意味なんですよ。

アイコ:へぇ~与一って名前の由来は、“ 余り ” だなんて初めて知りました。
「屋島の戦い」では、義経さんの下で戦った訳ですが、そもそも義経さんとはどう出会ったんですか?

【源 義経】

与一さん:自分で言うのもなんですが、私、幼い頃から弓の腕が達者だったんですよ。
そして1180年、11歳の時に那須岳で弓の稽古をしていた時、那須温泉神社に必勝祈願に来た義経様と出会い、弓の腕を買われスカウトされたんです!

そして父が、10番目の兄・為隆と私を源氏方に従軍させる約束を交わしたのです。
ただ、上9人の兄達は平氏に味方したので、兄弟で、源氏と平氏に分かれ戦うことになりましたけど。

那須与一 なぜ扇の的を射ることに?

義経さんにスカウトされるなんて、凄いですね!

屋島の戦いでは、
どんな流れで那須さんが、扇に矢を射抜く担当になったんですか?

あの日は、平氏軍は沖から、源氏軍は陸から激しい弓矢での攻防戦でした。
お互い、一歩も譲らないまま日が暮れてきて・・・

もう今日は休戦して、引き上げるか~ってモードになったんです。

【夕暮れ時の屋島】

その時!!

沖から、豪華に飾られた一艘の小舟が近づいてきたんです。

そして、小舟に乗った美しく着飾った女性が、日の丸を描いた扇を竿の先端につけ、立っているではありませんか!

アイコ:扇って・・・こんな感じの扇ですか? ↑ ↑ ↑

与一さん:はい、そんな感じです。
そして、その女性は、岸にいた私たち源氏軍に向けて手招きし、

「この扇の的を射落としてみせよ」

って挑発してきたんですよ。

何なんですかね~平氏の人達って。
戦の最中なのに、こんな貴族の遊びみたいなこと仕掛けてきて。

この扇を射抜けるもんならやってみろ~って、小学生の挑発みたいで草。

まぁ義経様、こんな挑発、当然シカトだろうな~って思ったら、何と、

義経様、激おこ!!💢

そして、

そんな扇、射抜いてみせる!!

って・・・スイッチ入っちゃったんですよ💦


那須与一 義経からのパワハラ命令!

あらら・・・。
まさかのやる気スイッチ入っちゃったんですね。

売られたケンカは買ってやる!って熱くなったのかなぁ。

義経さん、真っすぐなとこありますからね。

そこで、弓矢が上手な与一さんに、白羽の矢が立ったって訳ですね!

でも聞いてください、アイコさん!
こんな大役、最初は、私がやるはずじゃなかったんです!

最初、義経様は、畠山重忠さんを指名したんですよ。
でも畠山さんは、なんか理由をつけて辞退し、代りに私の兄・那須為隆を推薦したのです。

でも、兄・為隆も「まだ戦での傷が癒えないので」と辞退し、弟である私を推薦しました。

みんな、やりたくないからって、私に押し付けて!
年上のくせに、ズルいと思いませんか?


波にゆらゆら揺れる船の上で、小さな扇に矢を当てるなんて普通、無理ですよね。
しかも船までは、陸から70mほどの距離もあったんですよ。

当時、私は16歳でした。
源氏軍代表として、扇の的を射るなんて、こんな大役、絶対無理!!

だから、義経様には、

もし扇の的を外したら、
義経様の顔に、泥を塗ることになるので、
辞退させてください。

と、やんわりお断りしたんです。

ところが、義経様からは、

オレ様の命令を断るのか!
お前がやれ!

って言われて

義経さん、怖い!
顔、デカ!

パワハラ感、ジャイアン感、半端ない!

結局、命令は絶対ですからね。私は諦めて、的を射る役目を受けることを決意したんです。

那須与一 いよいよ扇の的を・・・

覚悟を決めた与一さん、お若いのに本当ご立派です!

覚悟を決めたって言うか、無理やりですけど・・・。

アイコ:でも、相当難しいお仕事だったんじゃないですか?

与一さん:はい、かなり難しい状況でした。
季節は2月、時々北風が激しく吹いて波も高く、その小舟は揺れに揺れ、扇もひらめいてました。

沖からは平氏、陸では源氏、その場にいた全員が、私の行動に注目していたんです!
しかも、義経様からの『絶対に失敗するんじゃねえぞ』的な、視線が痛い。

緊張感、MAX!
足が、ガクガクブルブルでしたよ。

那須与一 もう神様に祈るしかない!

うわぁ~、キツイ状況でしたね。
その時のお気持ちが、この『平家物語』の文章になるんですね!

■『平家物語』現代語訳

与一は目を閉じて、
「南無八幡大菩薩、我が故郷の神々の、日光の権現、宇都宮大明神、那須の湯泉大明神、願わくは、あの扇の真ん中を射させたまえ。
これを射損じれば、弓を折り、腹をかき切って、再び人にまみえる心はありませぬ。
いま一度本国へ帰そうとおぼしめされるならば、この矢を外させたもうな。」
と念じながら、目をかっと見開いて見ると、うれしや風も少し収まり、的の扇も静まって射やすくなっていた。

この部分、中学の古典の授業で、何度も読みましたよ~。

それにしても与一さん、神頼みとは言っても、
南無八幡大菩薩、我が故郷の神々の、日光の権現、宇都宮大明神、那須の湯泉大明神扇の的を当てさせてくれ~~』って、どんだけ沢山の神様にお願いするんですか?ww

そりゃそうですよ、アイコさん。
どの神社にどんな効果があるかなんて、考える余裕はありません!
とにかく知ってる神様全部にお願いしましたよ!


だって、これ外したら、私は自害なんです!!

確かに。もう極限状態だったんですね。

那須与一 扇の的へ見事に命中!!

■『平家物語』現代語訳

与一は、かぶら弓を取ってつがえ、十分に引き絞ってひょうと放った。
小兵とはいいながら、矢は十二束三伏で、弓は強い、かぶら矢は、浦一帯に鳴り響くほど長いうなりを立てて、あやまたず扇の要から一寸ほど離れた所をひいてふっと射切った。
かぶら矢は飛んで海へ落ち、扇は空へを舞い上がった。

そして結果は!!

神頼みの甲斐もあって、無事に扇の的を射抜いたんですね!!
おめでとうございます!

有難うございます!!

いや~ホントにあの時は、ホッとしました!!
これで死ななくて済む!命拾いした!ってねww

本当に本当に嬉しかったですよ!
義経様や源氏の皆んなが喜んでくれて。敵の平氏からも拍手喝采で、その場は敵味方関係なく大盛り上がりでした。

アイコ:義経さんからの大変なプレッシャーの中、困難な仕事をやり遂げましたね。

与一さん:でも・・・この後、事件が起きるんですよ。

えっ?事件?
何が起きたんですか?

おっと残念~!
アイコの部屋、ここでお時間来てしまいました。

事件って何でしょう?
与一さん、また来週もお願いしますね!
では皆さん、また来週もお楽しみに☆(^_-)-☆

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