小山評定は、徳川家三百年の安泰の道筋をつけた重要な軍議で、慶長5年（1600）に、ここ小山の地で開かれました。

徳川家康は7月24日、上杉景勝を討伐するために会津（福島県）に向かっていた途上、下野国小山に本陣を置きました。その時、石田三成挙兵の報が入り、翌25日、急遽家康は本陣に諸将を招集して軍議を開き、「このまま上杉を討つべきか、反転西上して石田を討つべきか」を質したのです。これが世にいう「小山評定」です。

小山市HPより引用

上杉征伐は、石田三成への罠だった？

ちなみに・・・なぜ家康が会津へ上杉征伐に行ったかというと、まぁ上杉景勝に対する “ いちゃもん ” ですね。
そして石田三成へ対しては、挙兵のきっかけを与えるための罠でした。コワっ！

１５９８年　豊臣秀吉が死去。続いて１５９９年　五大老の一人、ザ・秀吉派の重臣の前田利家が死去。
すると、密かに天下を狙う徳川家康と、豊臣家を守りたい石田三成の間で、世の情勢は不安定になっていきました。
上杉景勝は三成側の人なので、家康への対策と今後起こりそうな戦に向けて、軍事増強に努めていたのです。

その行動を利用しようと策略をめぐらせる徳川家康。

上杉景勝に対しては、
『戦を起こすつもりだろう！景勝は豊臣の天下を乱す謀反人だ！』という名目で、秀吉の息子、秀頼様に上杉討伐の許可をもらい、６月２日、関東の大名に対して上杉討伐の命令を出しました。
そして６月１８日、家康は集まった大名たちを引き連れて、伏見城を発ち会津へ出発したのです。

家康はもちろん予想していたのです。
家康が上杉征伐で伏見城を留守にすれば、その隙に石田三成は必ず挙兵して、伏見城を攻めてくるはず・・・。

三成側が先に攻めてきたのであれば、家康も三成を攻める名分が立つという訳ですね。

『自分、全然悪くないし～。先にやったのそっちだよね？ ねっ？』って上手い言い訳する人みたい www

そしてやっぱり、石田三成はこの図られたタイミングで挙兵しちゃうんだよ～。
７月１８日、三成挙兵！！ ４万の軍で伏見城を囲い、城の明け渡しを要求したのです！

で、前置き長くなったけど・・・

７月２４日、伏見城の鳥居元忠の急使により、家康が三成らの挙兵を知ったのが、
それが、まさにここ小山市にいる時だったのです。

『このまま上杉征伐に行くか？それとも戻って石田三成を討つか？』
この話し合いをした軍事会議、それを小山評定と呼びまーす☆

・・・って、こんな和やかな会議じゃないか ｗ